八ッ目鰻の体形は、私たちがよく食べている、「うなぎ」と同じような円筒形ですが、分類上では、全く別の仲間です。「八ッ目鰻」は魚類中で円口類に属する、特殊な魚です。八ッ目鰻には、本当の眼が1対（両側に2個）と、7対のエラ穴が一列に並んでいます。決して、眼が、8対あるわけではありません。又、八ッ目鰻は背骨、あご、胸びれ、腹びれがありません。

「八ッ目鰻」には、天然のビタミンA・ビタミンB類、ビタミンD・ビタミンE・鉄などの他、近年話題のDHAやEPA等、様々な栄養が豊富に含まれています。

八ッ目鰻は、多種類の栄養素を一度に摂取できる特別な天然食品です。特に「目」のビタミンと言われている天然ビタミンAが、他の食品と比べて突出している為、昔から「目の弱い方」や「体の疲れ」にとても良いと珍重されてきました。

現代人に必要な、様々な天然栄養素が豊富な八ッ目鰻は、目を酷使する方（運転、PC入力作業、勉強、読書等）、虚弱体質の方、健康と美容の維持等に、最適な天然栄養食品です。

八ッ目鰻は、北海道や青森、秋田、山形、新潟等の他、北朝鮮・中国東北部等、河口が日本海に面する河川で漁獲されるヤツメウナギ科（Lampetra　Japonica）の天然魚です。

八ッ目鰻は、河川（淡水）で産まれ、成長すると海に下り、6年～8年　海中生活を経て、鮭と同じように、産卵の為に川に戻り、産卵後死にます。

八ッ目鰻は、自然な生態系が保たれている汚れの少ない大河でのみ漁獲されます。養殖は不可能で、全て天然物だけの貴重な魚です。顎（あご）はなく、口は吸盤上になっていて、ギザギザした歯で、大型魚に吸い付いて、そのエキスを吸い取ると言われております。

八ッ目鰻が薬として用いられた歴史は古く、その歴史は江戸時代まで溯ります。日本で最初に出版された百科辞典『和漢三才図絵（１７１２年）』の八ッ目鰻の項には、「八ッ目鰻は、小児の疳の虫・眼疾を治す効がある」として紹介されています。

また、江戸時代、水戸光圀が藩医に命じて編集させた有名な医学書「救民妙薬」に、「雀目薬（夜盲症の薬）として、紹介されています。八ッ目鰻は、古くから、人々の経験により、食べる薬として、多くの古文書に記載され、重用されてきました。